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百人一首 041〜050

  • 執筆者の写真: onononor
    onononor
  • 2019年11月4日
  • 読了時間: 4分
041 壬生忠見(みぶのただみ)

恋すてふ わが名はまだき たちにけり

人しれずこそ 思ひそめしか


こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか こいすちょう わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもいそめしか


村上天皇の御前で行なわれた「天徳内裏歌合(てんとくだいりうたあわせ)」で詠まれた和歌で、第40番の平兼盛(たいらのかねもり)の和歌と競いました。

壬生忠見は、第30番の歌人である壬生忠岑(みぶのただみね)の息子です。下級官僚です。



042 清原元輔(きよはらのもとすけ)

ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ

末の松山 波こさじとは


ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑのまつやま なみこさじとは ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すえのまつやま なみこさじとは


清原元輔は、第62番の歌人である清少納言の親で、第36番の歌人である清原深養父(きよはらのふかやぶ)の孫にあたります。村上天皇に選ばれた和歌を選定する五人(梨壷の五人/なしつぼのごにん)のうちのひとりに選ばれています。中級官僚です。



043 権中納言敦忠(ごんちゅうなごんあつただ)

あひみての のちの心に くらぶれば

昔はものを 思はざりけり

あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり あいみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもわざりけり


本名は、藤原敦忠(ふじわらのあつただ)です。権中納言は職名です。敦忠は、和歌も、楽器も得意で、容姿端麗で、性格も良かったようです。貴族です。



044 中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ)

あふことの 絶えてしなくは なかなかに

人をも身をも 恨みざらまし


あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし あうことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし


本名を藤原朝忠(ふじわらのあさただ)です。中納言は職名です。第25番の歌人である藤原定方(ふじわらのさだかた)の次男です。和歌も得意で、笙(しょう)の名手です。三十六歌仙のひとりです。貴族です。


045 謙徳公(けんとくこう)

あはれとも いふべき人は 思ほえて

身のいたづらに なりぬべきかな


あはれとも いふべきひとは おもほえて みのいたづらに なりぬべきかな あわれとも いうべきひとは おもおえて みのいたずらに なりぬべきかな

本名は藤原伊尹(ふじわらのこれただ)です。最高位の太政大臣までのぼりました貴族です。謙徳公は、亡くなった後に贈られた名前です。



046 曽禰好忠(そねのよしただ)

由良のとを わたる舟人 かぢを絶え

ゆくへも知らぬ 恋の道かな


ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな ゆらのとを わたるふなびと かじをたえ ゆくえもしらぬ こいのみちかな


由良(ゆら)は、地名です。現在の京都府宮津市あたりです。



047 恵慶法師(えぎょうほうし)

八重むぐら しげれる宿の さびしきに

人こそ見えね 秋は来にけり


やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり やえむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり



048 源重之(みなもとのしげゆき)

風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ

砕けてものを 思ふころかな


かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ くだけてものを おもうころかな



049 大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)

みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃えて

昼は消えつつ ものをこそ思へ


みかきもり ゑじのたくひの よるはもえて ひるはきえつつ ものをこそおもへ みかきもり えじのたくひの よるはもえて ひるはきえつつ ものをこそおもえ



050 藤原義孝(ふじわらのよしたか)

君がため 惜しからざりし いのちさへ

長くもがなと 思ひけるかな


きみがため おしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな きみがため おしからざりし いのちさえ ながくもがなと おもいけるかな


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