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近代の数寄者と美術館

  • 執筆者の写真: onononor
    onononor
  • 2018年8月18日
  • 読了時間: 2分

近代の数寄者には実業家が多くいます。財を成して、美術品などを蒐集し、その蒐集したものを展示する美術館がいくつかできています。



岩崎弥之助(1851-1908)

三菱財閥を築き上げた実業家

晩年は茶の湯に親しみ多くの名物茶器を蒐集した。子の小弥太に受け継がれ、二代にわたって集められた茶道具は静嘉堂文庫美術館に収められている。


嘉納治兵衛(1862-1951)

灘の白鶴酒造社長

中国青銅器、銀器、陶磁器を蒐集し、白鶴美術館を創設する。


北村謹次郎(1904-1991)

代々吉野で山林業を営む旧家生まれの実業家

蒐集された茶道具は北村美術館に収められている。


五島慶太(1882-1955)

関東の鉄道王と呼ばれた実業家

農商務省の官僚から実業家に転身して東急王国を築いた。

墨跡を中心に蒐集し五島美術館に収められている。


小林逸翁(1873-1957)

阪急電鉄を創設し、関西の私鉄王と呼ばれた。

蒐集した茶道具をはじめとする約5,000点の美術品は逸翁美術館に収められている。


住友春翠(1864-1926)

徳大寺公純の子で、住友毛の養子となり第15代の家督を継いだ。古銅器の蒐集で知られ、泉屋博古館に収められている。


高橋箒庵(1861-1937)

茶道美術評論家

時事新報の記者から三井銀行を経て、三越百貨店の経営に携わる。


根津青山(1860-1940)

東武鉄道をはじめ関東で多くの鉄道を経営した実業家

蒐集した約7,000点の美術品は根津美術館に収められている。


野村得庵(1878-1945)

証券で財を成した野村財閥の創設者

32年間に502回の茶会を催し、招かれた茶会は2,077回に及んでいる。

蒐集した茶道具は野村美術館に収められている。


畠山即翁(1881-1971)

ポンプメーカーである荏原製作所の創業者

蒐集した茶道具は畠山記念館に収められている。


原三溪(1868-1939)

横浜の豪商原家の婿養子となって、生糸と絹織物の貿易に成功した。

古美術を蒐集する一方、古建造物も蒐集し、横浜・三溪園内に移築保存した。


藤田香雪(1841-1912)



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