”両大戦間期のフランスに花開いたアール・デコ。この時期に盛んとなった非ヨーロッパ圏の文化・美術との出会いは、アール・デコの美意識と造形に大きな影響を与えました。
この時代に美術家/デザイナーたちは遠い地のどのような造形に注目したのでしょうか。いち早くその価値に目を向けたのはファッションの分野でした。パリ随一のファッション・デザイナーであったジャック・ドゥーセは、ピカソら前衛美術家たちのパトロンでしたが、同時にアフリカ美術の造形にも革新的価値を見いだしました。ポール・ポワレは中近東風の衣装による夜会「千二夜」を開くなど、その非日常性に着目し、色彩やスタイルの刷新につなげました。ジャポニスム、あるいはより広くアジアへの関心は、あらたにモダニティーへの触媒として、再解釈されました。そこには、建築家で、デザイナーのアイリーン・グレイや装飾美術家ジャン・デュナンらに漆を教えた菅原精造や象牙彫刻家ウジェニー・オキンら日本人美術家の存在もありました。
展覧会では、アフリカやアジアに取材したダイナミックな絵画、彫刻を含め、30年代美術館、装飾美術館、モビリエ・ナショナルなど、フランスの美術館所蔵の国内初公開作品を中心にした約85点を紹介します。”
期間 2018.10.6sat - 2019.1.14.mon
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/181006-190114_exotic.html
出品数
85点(予定)
展覧会構成
モードのエキゾティシズム
装飾のエキゾティシズム
パリ国際植民地博覧会と植民地主義の表象
異境の再発見
特集展示1:アール・デコ博覧会と旧朝香宮邸
特集展示2:ジョセフィン・ベイカーとナンシー・キュナード
特集展示3:フランソワ・ポンポンと動物彫刻の流行
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