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執筆者の写真onononor

新・桃山の茶陶(根津美術館)

更新日:2019年5月19日

”信楽・備前・伊賀の大胆な篦目(へらめ)と歪み、志野の白釉に浮かぶ力強い鉄絵、織部の多彩な形と爽快な釉薬の掛け分け、そして唐津の自由な文様表現。16~17世紀初頭に作られたこれら「桃山の茶陶」は、唐物にはない和物茶陶ならではの魅力に溢れ、日本を代表するやきもののひとつとなっています。 根津美術館では平成元年(1989)に、このような桃山の茶陶を紹介する展覧会を開催しました。それからおよそ30年の間に研究が進み、中でも最も大きな発見は京都三条瀬戸物屋町と、それを営んだ商人たちの存在でした。やきものを求める顧客の変化と増大を背景に新たな流通ルートが作られたことにより、現代の私たちが見ても斬新なデザイン性の高い茶陶が誕生したことがわかってきました。 本展覧会では「生産」と「流通」という観点から、京都で出土した資料とともに伝世の茶道具を展示して、最新の桃山の茶陶の世界をご覧いただきます。”


期間 2018.10.20.sat-12.16.sun

http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html



展示品(特別展)

◉国宝: 1点(自0、他1)

◎重要文化財: 9点(自1、他8)

○重要美術品: 点


(国宝)

◉志野茶碗 銘 卯花墻、美濃、1口、施釉陶器、日本・桃山~江戸時代 6−17世紀、三井記念美術館


(重要文化財)

◎白天目、美濃、1口、施釉陶器、日本・室町時代 16世紀、徳川美術館

◎水指 銘 青海、備前、1口、施釉陶器、日本・室町時代 16世紀、徳川美術館

◎黄瀬戸立鼓花入 銘 旅枕、美濃、1口、施釉陶器、日本・室町時代 16世紀、和泉市久保惣記念美術館

◎奥高麗茶碗 銘 三宝、唐津、1口、施釉陶器、日本・桃山時代 16−17世紀、和泉市久保惣記念美術館

◎彫唐津茶碗 銘 玄海、唐津、1口、施釉陶器、日本・桃山時代 16−17世紀、個人蔵

◎黒織部茶碗 銘 冬枯、美濃、1口、施釉陶器、日本・桃山時代 17世紀、徳川美術館

◎鼠志野茶碗 銘 山の端、美濃、1口、施釉陶器、日本・桃山時代 17世紀、根津美術館

◎織部松皮菱形手鉢、美濃、1口、施釉陶器、日本・桃山時代 17世紀、北村美術館

◎古伊賀花生 銘 寿老人、伊賀 、1口、施釉陶器、日本・桃山~江戸時代 17世紀、藤田美術館


(京都市指定文化財)

・弁慶石町出土資料、18点、日本・桃山時代 16−17世紀、京都市

・四坊堀川町(織部屋敷跡)出土資料、8点、日本・桃山時代 16−17世紀、京都市埋蔵文化財研究所

・中之町出土資料、27点、日本・桃山~江戸時代 16−17世紀、京都市

・下白山町出土資料、14点、日本・桃山~江戸時代 16−17世紀、京都市

・福長町出土資料、14点、日本・桃山~江戸時代 16−17世紀、京都市埋蔵文化財研究所

・油屋町出土資料、7点、日本・桃山~江戸時代 16−17世紀、京都市


(その他展示品)


展示品(同時開催テーマ:手鑑)

○重要美術品:7点


展示品(同時開催テーマ:茶人の正月ー開炉ー)

◎重要文化財:2点


(重要文化財)

◎夕陽山水図 馬麟筆・理宗賛、1幅、絹本墨画淡彩 中国・南宋時代 宝祐2年(1254)

◎青磁筒花入 銘 大内筒 龍泉窯、1口、施釉陶器、中国・南宋時代 12−13世紀


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